高齢化社会が進む日本では遺言書を書く人も増えています。以前であれば遺言書と聞くとダークなイメージが強かったのですが、最近では大切な人に送る最後のメッセージという意味合いも強くなってきています。最後のメッセージという意味では遺言書だけではなく、エンディングノートと呼ばれるものもあります。では遺言書とエンディングノートはどう違うのでしょうか?
遺言書は法律で決められた文書であり、相続に関する法的な意味合いがあります。しかしエンディングノートは法律には関係ありませんのでいくらエンディングノートに相続に関する記載がされていたとしても法的な意味合いはもたないのです。確実な遺言を作るには相続弁護士サイト等を参照しながら弁護士に相談することが一番でしょう。また法的な効力がないエンディングノートですが、遺言書と違い書き方などの決まりはないので自由に書くことができるという点では非常に魅力的でしょう。
遺言書やエンディングノートを書く時には気持ちの整理をしてから書くこととおすすめします。人生の棚卸をして、誰にどのくらいの財産を渡すのかについてしっかりと考えをまとめておきましょう。
独身者が死亡した際の相続について
また現代の日本では独身を貫く男性、女性が増えております。そのため終活を行わなければいけないと考える人は多いでしょう。例えばローンなどを組んでしまっているの、自分が亡くなってしまうとその負債は残ったままなので親や兄弟に相続されることになります。死亡した場合、負の財産は全て相続人に引き継がれるのが原則です。
相続人となるのは配偶者、子供、孫になりますが、独身で生涯を終えた場合は、両親になります。その両親も他界している場合には兄弟、姉妹になるのです。預金や土地、建物などの遺産はあるものの、ローンなどの借金もあるという場合の相続では必ずプラスの財産とマイナスの財産を両方相続しなければなりません。マイナスの財産の方が多い場合は、相続のメリットがありませんので相続放棄する方法もあります。相続放棄は家庭裁判所に相続開始を知った時から3ヶ月以内に相続放棄の手続きをしなければなりません。そうすればプラスの財産もマイナスの財産も全て引き継がなくてよいのです。3ヶ月を過ぎてしまった場合は伸長の手続きをとってみるのも良いかもしれません。